Tales of Little Flowers
6月10日公開
【物語のあらすじ】
ブレッジストーン《誓約の石》を初めて発見した冒険家の父を持つ『ニール・ヘルメス』は、今は亡き父に憧れて冒険家を目指す少年であった。
ニールには冒険家としての才能はなく、同世代の子達より極端に身体能力が低かった。
それでも諦めることなく、父の背中を追うように、日々自己鍛錬に明け暮れる日々を過ごしていた。
そんなある日、夢の中で身に覚えのない謎の少女が語り掛けてくる。
ニールは夢だと思い、気に留めることはなかったが、次第にその声は夢以外でも聞こえるようになる。
そして日々は流れ、16歳となったニールは、冒険家としてギルド登録を行うため《大都市バルハラ》へと訪れる。
多くの冒険家たちが集うこの町で、同じくギルド登録のためバルハラを訪れた少女『リリルカ・パナケルデ』と出会う。
少女から「一緒に協力して、冒険家適性試験に挑戦しよう」と提案を受けたニールは、それを快く承諾した。
ニールの事を気遣う優しい少女に、少しずつ心を開いていったニールは、「無事試験を終えたら一緒に冒険に出よう」と誘い、リリルカはそれをとても喜んだ――
そして試験当日、待ち合わせ場所にリリルカの姿は無かった……
渋々、一人で試験会場である遺跡へ足を運んだニールは、別のパーティと一緒にいるリリルカを見つける。
待ち合わせ場所に来なかったリリルカに事情を問い詰めたが、冷たくあしらわれ、更にその仲間からも酷く蔑まれてしまう。
傷心したニールは、試験をリタイアすることを決意するが……突然の大きな地震と共に、参加者と共に遺跡に閉じ込まれてしまう。
そして、そこで待ち受けていたのは、神と名乗る者の声――
状況を把握できないまま、次々と最悪の事態へと発展していく……
遺跡の中に解き放たれた、神が創造した生物――
次々と倒れる参加者たち――
非力な少年の諦めない勇気と、命石に宿る少女の想いが、世界をも変えるほどの壮大な物語へと発展していく――
【物語の背景と想い】
私たちの住むこの世界では、常に誰かの思想や言葉に揺れ動きながら、日々を過ごしています。
幸せを感じることより、苦汁を飲むことが遥かに多いと感じます。
そんな中で、時折体験したことのない感動や興奮は、一瞬にして恋に落ちるほどの衝撃を受けることがあります。
ゲームでも、アニメでも、スポーツでも……本当に毎日が楽しいと思えるものに出会えた時の幸福感は半端ないものです。
しかし、年齢を重ねるごとにその『新しい』はどんどん減っていきます。
慣れてしまえば、似たようなものでは満足しない日々に――
そんなある時、とある花屋で一輪の小さなひまわりを見つけて、あまりの可愛さについ購入してしまいました。
普段、花を買うことはない私は、当然花瓶すら持っていません。
一輪挿しの花瓶も一緒に買って帰り、さっそく机に飾ってみたのですが……
一週間ほど経ち、仕事から帰ってくると元気いっぱいだったひまわりは、くたびれた姿でうなだれてました。
その時、思いました。
「このひまわりは、この瞬間のためだけに咲いていたのだろうか……」と――
人の手によって摘み取られ、机の上で一瞬だけ輝いたひまわり。
確かに花屋で見かけた時はとても魅力的でしたが、飾られた花を見ていると、とても寂しい気持ちになりました。
私は、このひまわりと出会い、そして別れを経験した――
たったそれだけの物語ですが、そこに生まれた感情や考察は少し新しく感じました。
この世界は、『生き物の数だけ』物語があり、自分に起きた『小さな物語の積み重ね』を私たちは人生と呼んでいます。
リトルフラワープロジェクトでは、そんな少女たちの小さな物語を一つずつ紡ぎ合わせて、一つの大きな物語を作りたいと思っています。
今活動しているヒロインやこれからデビューするヒロインを、ぜひ応援していただけると嬉しいです。
『また一つ、新しい物語で夜空が明るくなったわ』
🌻